温暖な気候と黒潮から吹く潮風に恵まれ、みかんの生産量日本一を誇る和歌山県。有田地域のみかんが美味しいのは、温暖な気候で、
海に面した日当たり良い急斜面や、水はけの良い土地柄が、ミカンの栽培に適しているからです。海風と太陽が育てた美味しさいっぱいの
果実が、有田の温州みかんです。
中でも古くから栽培が行われていた有田地域は、品質の良いみかんを作る産地として有名です。
枝の剪定や摘果、水分管理に気をつけて水分をギリギリまで与えません。
ストレスを与えられた木は、糖度と酸味のバランスのとれた美味しい果実を
実らせます。
冬の乾いた季節、果汁豊富なみかんは、喉に潤いを与えるとともに、ビタミンCの摂取の
おかげで風邪を予防できます。
特に冷蔵庫で冷たくしたミカンを暖かい部屋の中で頬張ると、ひんやりとした果肉と果汁が口に広がり、まるで氷菓のように感じられます。
紀州は江戸時代、紀伊国屋文左衛門が波浪の中に蜜柑船を出して大もうけした話が伝わるほど、古くから柑橘の栽培の盛んな地です。
その中でも50%を超えるミカン生産量を誇るのが、和歌山県西部有田川下流の「有田地域」で取れる有田
みかんです。
収穫時期により極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、晩生(おくて)に分けられ、それぞれ美味しくなる時期が異なります。
早生みかんを12月まで木で完熟させ、糖度12度以上のものを出荷。
果肉の色が濃く、甘味が小袋にまでなじみ、とろけるようなおいしさです。
熟成する時期により、温州みかんは、極早生(9~10月)、早生(10~11月)、
中生(11月下旬)、晩生(12月~)と呼ばれます。色が濃く、外皮がなめらかな
もの、ヘタが小さいものがおいしいです。
お正月には鏡餅の上にのせます。
ビタミンC、ペクチンやクエン酸等。
また、柑橘類の中でもカロチンを一番多く含んでいます。
みかんの橙色の色素はβ-クリプトキサンチンと呼ばれるもの。
農林水産省果樹試験場、京都府立医科大学等の共同研究グループ発表によると、1998年にガン抑制物質のβ-クリプトキサンチンが大量に
含まれていることがわかり、みかん1日3個程度で癌の予防や活性酸素の除去に効果があるといわれています。